最初の一歩は希望地域の家賃相場を調べる
部屋探しの第一歩は、自分が希望する地域の「家賃相場」を調べることから始まります。
家賃相場はその地域ごとにほぼ決まっています。たとえば2LDKのマンションの相場が8万円台の地域で、6万円台の物件を探しても、見つかる可能性は低いということです。
希望地域の家賃相場と自分が無理なく払える予算とを比べてみて、予算の方が明らかに少ないときは、自分の希望条件を譲歩して、家賃相場がもっと安い別の地域で探す方が近道です。 相場は不動産屋さんに聞いてみましょう。
 
駅から近いほど家賃は高くなる
駅の周辺は生活が便利で、しかも土地の価格が高いので、必然的に家賃も高くなります。駅から徒歩10分以内では家賃相場は平均的に高いのが普通ですが、駅から徒歩15分を超えると安くなります。
また駅から徒歩20分を超えると、一般的にはバスを利用することになるので、交通が不便な分だけ、家賃相場はかなり安くなります。バス便の物件では、駅前のバス時刻表で終バスの時間をチェックしておきましょう。
また郊外に伸びる沿線では、急行・特急の停車駅は家賃が高めです。昔から市街地が発展していて便利な反面、不動産の価格も高く、その結果、家賃相場も高くなります。
逆に、急行・特急の停車駅からターミナル駅に向かって1駅か2駅手前の地域は、交通の便はあまり変わらないのに、家賃相場は安くなりますから、狙い目です。
 
新築と中古、どちらが安いか?
普通は、新築の方が家賃が高いと考えがちですが、実際には、建設費用は年々低下する傾向にあるため、新築物件の方が家賃が安いというケースもあります。
 
防音性が高いのは?
マンションとは一般的に、3階建て以上でコンクリート構造の物件を指し、アパートとは2階建てで木造や軽量鉄骨構造の物件を指します。
家賃相場から見ると、アパートはマンションよりも20%程度安いのですが、建物構造が違うため、一般的にアパートはマンションよりも防音性が劣るのが欠点です。
騒音が気になる人にはアパートよりマンションがお勧めです。
もちろん、物件によって音が響く可能性もありますが、全般的にはマンションのほうが防音性には優れています。
環境騒音については建物の周辺に騒音源になりそうな工場、設備、幹線道路などがないかをチェックしましょう。また、小中学校や大型店舗・スーパー、救急病院なども近くにあれば便利ですが、半面 、子供の声やサイレン、出入りのトラックの騒音に悩まされる可能性もあります。まずは周辺図あるいは住居地図でチェックし、あとは現地で確認をしましょう。
 
日照のチェックも忘れずに

まずは間取図の方位からリビングの向きを調べましょう。よく言われるように南向きがベストですが、冬場の光熱費削減を考えたら西向きも◎。東向きなら朝日が当たる。 敷地図、周辺図から自分の希望する住戸が面 しているのはどこかをチェックしましょう。公道に面しているなら、それほど遮られないだろうし、少し離れたところに高層マンションなどあれば期待できない可能性もあります。またカーテンを開けると部屋の中が見えてしまうケースもあります。敷地が広く、バルコニーが敷地の内側に向いているならそれほど心配しなくていいはずです。
物件を下見するとき、窓がどの方角を向いているかという点は意外にチェックしにくいものです。下見の際に、実際に窓の外を見て、周囲の状況をよくチェックしてください。

 
部屋の広さは自分の目で確かめる

賃貸広告では、部屋の広さを、平方メートル数では表示せず、帖数(畳の枚数)で表示している広告が多く見られます。1帖の広さは、不動産広告の基準によって「1.62平方メートル〜1.65平方メートル」と決められています。 物件の下見の際には、この基準をもとに、部屋の広さを自分の目でチェックしましょう。

 
夜道の安全度をチェック

女性の場合は、駅から物件までの道が夜間も安全であるかどうか、忘れずにチェックしてください。朝や昼間は人通りが多くても、夜間になると人通りがなくなるような道が、特に住宅地では多いからです。
最寄駅との間に大きな駐車場や寺社仏閣、工事現場、公園など人気が少なく、死角になるような場所はないか?
途中で不審な人物に会ったときに逃げ込めるコンビニや遅くまで営業している店舗があるか?
交番は近くにあるか?
交通量が多く、歩道の狭い箇所はないか?

 
賃貸情報誌には載っていない賃貸情報

不動産会社は、2つの方法で賃貸物件の広告を出しています。第1の方法は、賃貸情報誌等を利用して直接消費者にPRする方法(消費者向け情報)です。第2の方法は、他の不動産会社に対して賃貸情報を公開する方法(不動産業界内情報)です。
この業界内情報は、消費者の目に触れることは少ないのですが、不動産会社に行けば、見せてもらうことができます。

 
契約時に必要な書類は?
印鑑証明 契約を結ぶ本人と保証人、それぞれの印鑑証明が必要。
住民票 入居する人全員分の住民票が必要。まだ、入籍前のカップルなら、それぞれの住民票が必要。
源泉徴収票など収入を証明する書類
会社員以外ならどんな書類を用意すればいいか、事前に不動産会社に聞いておきましょう。 
 
当日、持参しなくてはいけないモノは?
用意したお金
必要書類
保証人が立ち会わない場合はあらかじめ署名・捺印してもらった契約書
印鑑登録した印鑑。違うモノでは契約できないのでご用心
 

     
 
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